事務所報 | 発行日 :令和7年1月 発行NO:No54 発行:バリュープラスグループ |
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【4】コラム 2024年雑感
この記事は、2025年の新年の事務所報に載る予定ですが、執筆は2024年末ですので、1年の雑感をまとめ、新年の備えとしたいと思います。
2024年おかげさまで沢山のお仕事に恵まれました。ありがとうございました。
世の中の経済状況が良くなった…と結論づけることは簡単ですが、知財関連の予算として確保するほど余裕を持った個人・企業が増えたかというとそういうわけでもない気がします。ましてや、個人的に言い方が非常に悪いですが、常々(例えば特許)出願というのは「宝くじ」みたいなものと捉えています。どこかで書いたかもしれないし、誰かが言っているかもしれないですが、まず、出願した(登録された)発明は必ず売れる!というわけではないし、出願せず(登録もされない)発明でも売れる物は売れる!ということは往々にしてあります。特に前者を捉えて「宝くじ」みたいなものと思うわけです。例えば100万円分、高額当選を夢見て宝くじをほいほい購入します?…まず100万円の出費に躊躇しますよね、出費を覚悟したとしても100万円なら別な事に使った方がいいのかな?とまた別の葛藤が生じます。こういった思考プロセスが個人・企業において、知財関連の予算を確保するにあたって働くと思うんです。そうすると、最終的に「宝くじ」に使うより、宝くじを買わない or その額を別のもっと切実かつ実のあることに使った方がよくないか?となる…と推察しています。
故に、上記の「おかげ様で沢山のお仕事に恵まれました。ありがとうございました」は非常に重いというか、文章表現以上の多大な感謝の意を込めています。「おかげさま」は漢字で書くと、「お陰様」で、「陰」とは神仏などを示しており、「神仏の陰の下で庇護を受ける」に、敬称(様)をつけて「おかげさま」となったとのことです。
が!!本記事冒頭の「おかげさま」とは神仏だけではなく、自分以外の「周りのみなさま」に向けての意味が多分に含まれています。
2024年、お仕事に恵まれ、いろいろな方々に感謝するなか、自分も人である以上、今更ながら人のつながりはとても大事だなと思いましたし、感謝を忘れず、目の前の仕事に尽力する姿勢が、「宝くじ」を買う予算を組んで買っていただけた(つまりお仕事を弊所に依頼して下さった)遠因の一つだと思っています。
人のつながりをより強固にするためには、相手を理解することが不可欠だと思います。相手を理解するには、相手の話を、人ごとと思わないで(親身になって)よく聞く、よく理解する、そのうえで自分の意見、同意・不同意・誤りをハッキリ述べる、ということになると思います。若いときは、周りが年上でキャリアもある方々だけでしたので、自ずと低姿勢で話を聞くという前者に重きを置いていましたが、歳取って、環境が逆転していると「上目線」で人と接してしまうように思いますし、低姿勢で話を聞くということができなくなり、後者に重きを置く気がします。こういう点を、2024年の割と早い時期に自戒したことが、お仕事に恵まれた、遠因の一つとなっているように思っています。
大谷翔平選手、スポーツ等日本代表選手が、世界で評価が高いのは何も結果や成績だけではありませんよね、事・人・道具、全てに向き合う真摯、謙虚な姿勢、周囲の環境への配慮、関係者、同僚、対戦相手へのリスペクト、まぁ一言で言えば日本人の(精神世界の)美徳とされる部分が評価されているような気がします。ビジネスでは精神世界とは無縁の現実の結果・効率・合理・非情が求められることがありますが、本記事で触れた、神仏だけでなく周りのみなさまを含めた「おかげさま」という人を中心にした考え方は、AI全盛になりつつあるこのご時世であってもまだ通用するような気がします。
2025年もどうかよろしくお願いします。
(令和7年1月作成: 特許商標部 Mtake)