事務所報 発行日 :令和2年8月
発行NO:No45
発行:バリュープラスグループ
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【4】記事のコーナー:新型コロナウイルス感染症と働き方改革~

文責:特許商標グループ 竹内 幹晴

4月7日に1都1府5県(東京都、大阪府、神奈川県、埼玉県、千葉県、兵庫県、福岡県)を対象として非常事態宣言が発令され、その後、4月16日にそれ以外の全道府県にも拡大され、全47都道府県が発令対象範囲となりました。
  他国と比べてのんびり構えていた日本もこの宣言と、この宣言前(3月29日)のタレントの志村けんさんの訃報により、急にシリアスな展開になりました。   言うまでもなく弊所を取り巻く環境も激変しました。勤務体制は出・退勤時間のフレックス対応が柔軟に認められることになりました(※今は通常勤務です)。

  働き方改革は、意識からではなく、新型コロナウイルスにより促された格好となりましたので、用意も準備も心構えもなくスタートしました。マスク、消毒、換気、三蜜回避、急に言われても…という動揺はあったものの、そこは個人的にはなんとか対処はできました。仕事は、とにかくヒト・モノが動かないので、お客様におけるお仕事が滞り、よってこの時期の弊所の仕事は全くありませんでした。
  それでも、懇意にしていただいているお客様は、そんな時期でも連絡を割と頻繁にいただきました。それこそお互いを励ますように「大丈夫ですか?」から始まって、近況報告、宙に浮いている仕事の進捗や思うところをアレコレと(時間だけはありますからね…)、雑談まじりでお話を聞くことと共に話させていただくことができました。

  多くのお客様は、いわゆるテレワークやら交代勤務などで組織の意思疎通が図れなかったり、試験などの結果が満足に得られなかったりと、困難な状況下でもそれなりに歩を進めていらっしゃいました。(そんな中でも、弊所を労っていただいたことに本当に感謝しております)。  働き方改革は、個人的にはドライなイメージ(抽象的ですが…)があります。例えるならマシンのように働けばいい、無味乾燥で現場にヒトが存在しないかのような…。しかし、今回の(まだコロナ渦は継続中ですが)非常事態宣言、自粛、といったことを受けて、明らかに仕事様式や生活様式が変わったわけですが、ドライという思っていたようなイメージで変わっていないなと感じることが多々ありました。

  あれこれと思うことはありますが、確かに困難な状況にはあっても人とのつながりが強ければ、なんとかなる…というか、新たなスタイルが見いだされると共に従来型のスタイルでなければならない場面もあること、この両者を混合した使い分けが人として、事業体として生き残るためのカギなのかな?という気がします。新型コロナウイルスという厄災は、そういう変革をもたらす厄災なのかな…という気がしました。
  もっとも、これは職務に沿った私感であって、職務を取っ払えば、感染された方、感染によりお亡くなりになられた方、今もなお感染による後遺症に苦しむ方に対してはお見舞い申し上げます、また、医療従事者の皆様、関係するすべての皆様に対しては、今なお新型コロナウイルスは重くのしかかる現在進行形の厄災であることには変わりなく、本当にお疲れ様というかそれ以上何も言うことができませんが、皆様の応援とできる範囲で最大限の感染自衛でもって支援いたします。

  追記:令和2年7月3日からの大雨に伴う災害により、被害にあわれた地域の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

  ガンバレ日本!。


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