事務所報 発行日 :令和3年8月
発行NO:No47
発行:バリュープラスグループ
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【3】記事のコーナー:TOKYO OLYMPIC/PARALYMPIC 2020

文責:特許商標グループ  竹内 幹晴

 

 1年ぶりに私が原稿を書く番が廻ってきました。

 昨年(2020)に開催予定で、延期となった東京オリンピック/パラリンピックが2021年07月23日に開会式を迎え、執筆時点(8/2)で、オリンピックの方は後半戦?に入っています。日々、熱戦が繰り広げられ、各国や地域を代表する選手のみなさん、帯同される監督及びコーチのスタッフのみなさん、選手村で選手を迎え入れたり、会場整備をされているみなさん、そして特に今回に関してはコロナ禍での開催ということで医療従事者のみなさん、その他、オリンピック/パラリンピックを成功させることを目標に、非常に多くのみなさんが今できることを精一杯やっておられます。

 「近代」オリンピック及びパラリンピック(以下、オリンピックと略しますね)は、Wikipediaによると『フランスの教育学者クーベルタン男爵の「スポーツによる青少年教育の振興と世界平和実現のために古代オリンピックを復興しよう」という呼びかけに応じて開催されるようになった、オリンピズムに基づき行われる祭典』ということらしく、「オリンピズム」は、同じくWikipediaによると『平和な世界を実現し人間の尊厳を護るためには人類の調和的な成長が必要なので、そのためにスポーツを役立てること』という哲学らしいです。なるほど…

 上記思想の下に開催されるようになってからが「近代」と言うのか良く知りませんが、小さいころ見ていたオリンピックとは趣が変わっているような気がします。もっとも小さいころ見ていたわけですから、見えているものも違っていたとは思いますが…オリンピックをプロパガンダに利用したり、政治的理由で汚したりすることは、1936年ベルリンオリンピック、1980年モスクワオリンピックで体験済みですので、恥ずべきことですし、えーと…上記の「オリンピズム」哲学に反することですね。昨今では、IOCや各国オリンピック組織が金儲け主義だとかも言われていますね…。

 (自分の小さいころを含めて)子供たちは、自国の政治的なごたごたや、他国や地域の紛争、選手間の勝ち負けにこだわったケンカを見たいわけではないのです。純粋に「すごいな」、努力すれば自分ももしかしたらあぁなれるのかも…という思いで、勝負に一喜一憂し、選手を尊敬の目で見ています。まぁ、多くの選手のうちの努力を重ねたほんの一握りの人間、いわばスーパースター、スーパーマン(いまはこんな風に言わないかもね)を見る目ですよ。

 自国に関しては、反対意見やら今からでも中止しろとか、いろんな意見を「最大限良いように解釈」すれば、コロナ禍を脱する一案、危機リスク管理の提案として理解することもできます。しかし、それは1年前の延期の決定で、ある程度は、汲み入れられてきたのじゃないでしょうか? そのまま無策で1年スライドして開催しているわけじゃないでしょ? この1年であれこれ議論があって、おっと直前でもなんかいろいろあったようですが、結局はこう(開催に)なったわけです。

 始まった以上、全力で各国や地域を代表する選手たちをサポートし、今できることを精一杯やるしかないじゃないかな? と思っています。「では、あなたは?」と問われれば、大丈夫…「家で」「個人で」熱く精一杯応援しています。どうしても日本びいきにはなりますけどね。しかし、本当に世の中は広いですね…自分が歳を取ってきているからかもしれませんが、もはや勝敗やメダルの色を超えて超人達の活躍に心躍ります。一体どこまで人間はその身体能力を高められるんだろう?

 勝った理由、負けた理由、はありますが、それは選手(や監督やコーチ)だけが結果として思うこと。まちがいなく選手は一生懸命にメダルを獲得するつもりで、勝敗のつくその瞬間まで、勝つつもりでやっているわけですから、醜いノイズは遮断して、各国や地域を代表する選手を応援します。また、上記のとおり、選手だけで成り立ちませんから、帯同されるスタッフのみなさん、ボランティアのみなさん、そして特に今回に関してはコロナ禍での開催で医療従事者のみなさん、オリンピック/パラリンピックを成功させることを目標に動いていらっしゃる多くのみなさんを応援します。

 ちなみに、自分が食い入るように観戦すると負けるというジンクス、そういうヘンな流れがあって、ここぞ!ってときに、トイレに行ったり無関心を装ったりするという悲しい現実があるんですけどね(泣)…。

 まだまだこれから!


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